2020/08/24 00:00

(株)東京エネルギーデザインの超小型EVが、私が経営していた鎌倉小町通の路地裏カフェにやってきました。2013年の初めだったか?
カフェの雰囲気とEVは全く繋がらず、それでもあろうことか私はこの乗り物の持つ可能性に興味を持ってしまったのでした。。。。
当時、必ずスマートモビリティの時代は来る!再生可能エネルギーの仕事の需要は大きい!と漠然とした確信めいたものがあり、私は超小型EV「CaRat」を鎌倉小町の路地裏カフェで売り出すことに決めてしまったのです。(汗)

今でこそ、ちらほら目にする超小型EVですが、路地裏のカフェで超小型EV「CaRat」を売り出した頃はまだマイナーな存在で、作る方が環境破壊だとか、軽自動車より高額だとか、日本では広がらないとか、道楽のセカンドカーとかマイナスイメージをかなり言われました。そして、カフェの経営者である私が興味本位で手を出している中途半端なイメージが大きかったのもなんとなくお客さまの反応から肌で感じていてなかなか良い反応はいただけませんでした。
生活がかかっているから本人は結構本気でやっていたんですけどね(笑)
私は、スマートモビリティの仕事に携わってみたかった、そして、お店も変わらず続けたかった、(ついでに言うと海外の仕事もしたかった)なんていうアホまるだしの思考で、当たり前ですが、どちらも中途半端でうまくいくはずがありません。完全に迷走、アホでした。
とにかく、風あたりの強いこと強いこと! 面白がる人がいる一方、けちょんけちょんに言う人が本当に多くてメンタルは結構鍛えられた製品でした笑。いや、EVを通じて私にぶつけていた言葉だったんですよね。おばちゃんが中途半端にEV販売なんか手をだすなと。でも、ここで世の中の人に認めてもらえるようになる人になるにはどうしたらいいのかとか、人間性とか生き方そのものを見直すきっかけになったのです。
あのお店を支離滅裂とはいえ、経営する経験をしなければ、迷走をしなければ、世間知らずのおばさんのままだったような気がします。
お店でのお客様の声は私を精神的に大きく変えてくれました。

やっぱりスマートモビリティなんて仕事にするのは早いのか?無理なのか?と思っていたらCaféの常連さんから、あの本屋の「T-SITE」をご紹介いただき展示や試乗会を湘南のT-SITEで実施させていただくことができたのです。
なんていうのか、ああいうおしゃれなところに飾っていただくと、必ず大きな反応があって、西湘地区へのあしがかりになったわけなのです。小さなCafeのアンバランスな飾りだったおかしなEV「CaRat」が、(株)東京エネルギーデザインの製品、超小型EV「CaRat」にきちんと変化した時期でした。

私は、やたらと外に目を向けることをやめ、足元を固めることを決心し、店を閉め、その私を会社は代表として受け入れ動き始めました。